タキから始まった

N町であゆみと一番仲の良かったタキが時々シティプに来るようになった。

タキはN町の景観にそぐわないギャルだった。

逆にそれが新鮮で、生物実験のクラスの時のような興味が湧いた。

見た目とは裏腹に、話してみるとやっぱりN町ガールだな、という印象を受けた。

個人的に、人をカテゴライズする行為は好きじゃないが、N町の子達は本当に皆気さくで話しやすく、人里離れた地でひっそりと暮らす妖精(誇張し過ぎかも知れないが)のような存在だった。

のちにタキは、俺とあゆみの関係を劇的に促進させるカンフル剤的存在となる。

 

その話はまた別の機会に。